年末を前に価格の下落が浸透した冷凍エビは、多かった在庫も一気に消化が進んだ。12月の国内搬入が少なかった(1.2〜1.3万トン程度か)ことや順調な消化で、国内在庫は6.5万トンを割っているとの見方が業界には多くなっている。
エビ類は12月に入ってからはブラックタイガー(BT)主体に既に価格を下げていたことや12月中の処分売りの玉の放出等もあって、末端の動きが非常に好調であったといわれる。久し振りの好調な消化で、在庫の軽減に繋がった訳である。こうしたこともあって、アジア各国の浜値も年明け後になって10ドル割れはなくなり、ものによっては11ドルを超えてきており、産地サイドは強気になっているようだ。
先行きBTが少なくなることや、今がエビの端境期であることなどが要因であるが、浜値11ドルで内販1950円ということもあり、今業界で言われている2000円の壁もあり、今後じり高傾向がどの辺まで届くかが注目だ。また、バナメイをアメリカが買い出しているという情報も出てきており、今後は需要サイドの情報も見逃せない。