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vol.651

サバを巡る最新事情

 ノルウェー現地での漁もほぼ目処がついて、これからはいよいよ買い付けということになるが、円高基調がずっと続いており、微妙な情勢になってきている。

 今年のノルウェーサバは、600アップが約1割といわれており、3−5サイズ主力で平均420-460gと若干小型化が目立つ組成となっている。

 国内加工業者の原魚の利用状況は、九州や北陸の業者は、品質の安定さもありノルウェーサバの利用が多いが、八戸の業者は、近年、地先のサバを使っており、以前よりノルウェーサバのシェアーは少なくなっている。しかし、今年は昨年よりサイズが悪く、魚質ももう一つといわれる。したがって、いずれはノルウェーサバも使うかといった状況にある。銚子筋ではこれから本格的な買いに向かうとみられる。また、最近ではゴマサバの混じりも多くなっており、製品の種類(漬魚原料や一部〆さば等)によってはゴマサバもかなり使われているのが実情だ。

 ノルウェーサバを原魚に使うか、国産を原魚に使うかは価格差しだいの状況だが、ロシアなどの買い付けもストップしているとの情報(サバに限らないが)もあり、11〜12月と本格搬入の時期にあたることから、目を離せない状況は為替相場とともに続きそうだ。

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