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vol.639

漁海況予報

平成20年度第1回太平洋イワシ・アジ・サバ等長期漁海況予報が先月30日に、平成20年度第1回太平洋スルメイカ長期漁況予報と平成20年度第2回日本海スルメイカ長期漁況予報の結果が先月18日に、水産庁・水研センターより公表されました。結果の概略を以下に掲載します。

《平成20年度第1回太平洋イワシ・アジ・サバ等長期漁海況予報》
●海況予報
潮岬以東の黒潮は、8〜11月にかけて変動が大きく、B型とC型流路を繰り返すが、12月以降、B型流路となる。沿岸水温は、潮岬以西が「平年並み」〜「高め」、潮岬〜伊豆諸島北部海域が「平年並み」〜「低め」、伊豆諸島南部海域がB型時に「高め」、C型時に「低め」〜「極めて低め」、房総沖がB型時に「低め」、C型時に「高め」、犬吠埼以北が概ね「平年並み」で推移する。
漁況(来遊量予測)
●マサバ・ゴマサバ太平洋系群:全体としては前年を下回る海域が多い。1歳魚は前年を上回る。
●マアジ太平洋系群:0歳魚は前年を上回り、1歳以上は下回る。
●マイワシ太平洋系群:0歳魚主体に好漁となる海域もあるが、全体として前年を下回る。
●カタクチイワシ太平洋系群:0歳魚主体に好漁となる海域もあるが、近年の中では来遊水準は総じて低い。
●ウルメイワシ太平洋系群:前年並みか前年を下回る。

《平成20年度第1回太平洋スルメイカ長期漁況予報》
漁況(来遊量予測)
●今後の見通し(2008年7月〜9月)
対象魚種:スルメイカ
対象海域:常磐〜三陸海域、津軽海峡〜北海道南部海域、道東太平洋〜根室海峡周辺海域。
対象漁業:いか釣り、底曳網、定置網、まき網。
対象魚群:冬季発生系群(2008年級群)。
魚体の大きさは外套背長で表示。
1.常磐〜三陸海域(いか釣り、底曳網、定置網、まき網)
(1)来遊量:常磐〜三陸南部海域は2007年並みか下回る。三陸北部海域は2007年を下回る。
(2)漁期・漁場:期間を通じて漁場となる。
(3)魚体:2007年よりも小型であり、8月は20〜22cmが主体。
2.津軽海峡〜北海道南部海域(いか釣り、定置網)
(1)来遊量:津軽海峡内は2007年並みか上回る。津軽海峡東口〜北海道南部海域は2007年並みか下回る。
(2)漁期・漁場:期間を通じて漁場となる。
(3)魚体:2007年よりも小型であり、8月は19〜23cmが主体。
3.道東太平洋〜根室海峡周辺海域(いか釣り、定置網)
(1)来遊量:2007年を下回る。
(2)漁期・漁場:道東太平洋海域の漁場形成は2007年より遅れる。根室海峡周辺海域の漁場形成は10月以降になる。
(3)魚体:2007年よりも小型であり、8月は20cm未満が主体。

《平成20年度第2回日本海スルメイカ長期漁況予報》
漁況(来遊量予測)
●対象魚種:スルメイカ
対象海域:日本海
対象漁業:主にいか釣り漁業
対象魚群:主に秋季発生系群
(1)来遊量:昨年および近年平均より多い。
(2)漁期・漁場:沖合域を中心に11月まで良好。
(3)魚体の大きさ:前半は小さい。

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