今朝(8日)、道東のサンマ流し網漁が解禁になり、サンマ漁の新漁期が始まった。早ければ明日には釧路・厚岸・花咲等で水揚げされ、10日には消費地市場に入荷して量販店や鮮魚店の店頭に並ぶ。5トン未満と10トン未満の棒受網の出漁日は、所属する道東小型さんま漁業協議会で現在会議が行われており、今日の夕方には決定する予定。なお、昨年の出漁日は5トン未満棒受網が16日・10トン未満棒受網が23日だったが、今月15日は一斉休漁の関係で概ね昨年に準ずるものと思われる。
一方、10トン以上の棒受網船が所属するの全国さんま漁業協会(通称「全さんま」)によると、20トン未満の小型船の出漁日は昨年同様に8月5日、20トン以上40トン未満の中型船は昨年同様に8月8日、40トン以上(実質100トン以上)の大型船は昨年より1日早い18日に決まった。出漁隻数は20トン未満小型船が昨年より11隻少ない80隻で、中型船は昨年より1隻増えて24隻、大型船は9隻減って58隻と、総数で19隻減・12%減となった。
なお、平成20年漁期のTAC(漁獲可能量)は45万5千トンで、養殖業界からは飼料高騰により増枠の要望を受け、平成19年漁期の39万6千トンより5万9千トン増枠された。増枠された5万9千トンの内訳は、大臣管理分5万トン(増枠後のTAC35万トン)、北海道知事管理分7千トン(増枠後のTAC5万8千トン)、岩手県知事管理分2千トン(増枠後のTAC8千トン)。サンマの昨年度のTAC39万6千トンは、もともとは28万6千トンであったが、漁期末の11月に水産政策審議会で見直され、11万トン増枠された。