農林水産省が4月30日付けで公表した平成19年漁業・養殖業生産統計によると、平成19年の漁業・養殖業生産量は569万6千トンで18年より3万9千トン減少(対前年比0.7%)しました。バブル期の1980年代には1200万トンの生産量がありましたが、その後半減し、2004年以降は600万トンを切っています。これは今から50年近く前の1960年頃と同じ水準です。
財務省の貿易統計によると水産物輸入量も2001〜2002年の382万トンをピークに減少し、2007年には300万トンを割っています。一方、輸出は久々に好漁のみられたサバやアキサケが好調でここ2年間で大幅に増加しました。2007年の水産物輸出量は61万2千トンで1988年の100万トンまでは及ばない物の、水産物輸入量の2割、国内生産量の1割といったところで、決して馬鹿にならない量です。
国内生産量に輸入量を足して輸出量を差し引いた供給量は、平成年代に入ると年々落ち込んでおり、2007年には800万トンを切るところまできています。日本が水産物を自由に買える時代は終わったようです。