9月の全国主要港における生鮮スルメイカ(18日時点の速報値)の水揚量は、前年の同期と比べ15%少なく4214トンだった。三陸で沖合底引網などを営む八戸(青森)が1786トン、宮古(岩手)が793トン、石巻(宮城)が435トンを占めた。
昨年は8年ぶりに黒潮大蛇行が終息。産卵場から黒潮に乗っての幼スルメの常磐・三陸沖への移送がスムーズになったのに加え、三陸沖の高水温が緩和されたりで、一昨年までの記録的な不漁から脱したもよう。
今年7月末から八戸沖で巻網が操業し、8月末までに500トンを漁獲した。沖底は9月、2カ月の休漁が明けた。今年、漁獲のペースが昨年より遅いが、漁獲枠超過を防ぐため、操業隻数の制限や漁獲量制限を行ったことも要因。中型イカ釣船は枠を残しており、年末まで計画的に操業できる。値段の出る200~250グラムサイズが秋~冬に獲れる。
国の評価では、日本海周辺のスルメは昨年の親魚量が4万トンと十分な産卵に必要な26万トンを下回る。太平洋側周辺の同量は一昨年の6万トンから昨年15万トンに改善。日本海は今年も低迷が続く。
(みなと新聞取材)