まいわしは、まき網では八戸沖、常磐沖、三重~高知県沖、山陰沖、九州西岸(長崎、鹿児島)等で漁獲された。道東沖のまいわしまき網漁は、9月上旬現在も水揚げのない状況が続いており、常磐沖も引き続き前年同月を下回る低調な漁模様であった。八戸沖でも漁獲がみられたものの、するめいか主体の水揚げとなり、まいわしの水揚量は前月を下回った。山陰沖では漁獲が上向き、境港の水揚量は前月、前年同月を上回った。また、三陸沿岸の定置網でも漁獲がみられた。
8月上中旬の主要港における水揚量(以下「8月上中旬の水揚量」という。)は3,700トンで、前月から40%減少し、前年同月から65%減少した。価格は131円/kgで、前月の17%安、前年同月の1.9倍であった。
消費地(東京)におけるまいわしの入荷先は、千葉主体に三重・鹿児島等からであった。8月上中旬の入荷量は前月から41%減少し、前年同月から18%減少した。価格は前月の61%高、前年同月の57%高であった。
今後、山陰~九州で一定の水揚げが見込まれるものの、太平洋側は引き続き低調に推移するとみられ、東京への入荷量は横ばい、卸売価格は高値・横ばいで推移すると見込まれます。
さば類は、まき網では、八戸沖、常磐沖、静岡~高知沖、山陰沖、九州対馬沖・西沖(五島沖)、九州西岸(長崎、鹿児島)等で漁獲された。対馬沖では前月に引き続きさば類主体のまとまった漁獲があり、魚体は300~500g台中心であった。一方、太平洋側では低調な漁模様が続き、八戸沖ではするめいか主体の漁獲にさば類が混じったほか、三陸沿岸の定置網でも漁獲がみられた。
8月上中旬の水揚量は5,400トンで、前月から36%減少し、前年同月から49%増加した。価格は245円/kgで、前月の3%高、前年同月の38%高であった。
消費地(東京)におけるさば類の入荷先は、まさばは宮城主体に千葉・長崎等から、ごまさばは宮城主体に岩手・千葉・神奈川・静岡等からであった。8月上中旬の入荷量は前月から8%減少し、前年同月から11%増加した。価格は前月の9%高、前年同月の14%高であった。
今後も対馬沖を中心にまとまった漁獲が見込まれるものの、太平洋側では低調な漁獲が続くとみられることから、東京への入荷量は横ばい、卸売価格は横ばいで推移すると見込まれます。
小型いか釣り船は、北海道西~道南、北陸~山陰~九州沖で操業したものの、全般的に低調な漁模様であった。一方、太平洋側では、下北半島~岩手県沿岸で昼いか釣り主体の漁を行い、漁獲は前月から上向いたものの前年同月を下回った。八戸沖ではまき網による操業が続き、1日あたり数トン~150トンの水揚げがみられた。また、石巻の小型底曳網や三陸沿岸の定置網による漁獲がみられた。
一方、中型いか釣り船(船凍)は、現在、太平洋であかいか漁(二次航海)を行っているが、中型船2隻が8月後半から三陸沖でのするめいか操業に切り替えた。今後、あかいか漁を終えた船から順次するめいか操業を行うものとみられる。
8月上中旬の生鮮するめいかの水揚量は1,000トンで前月の4.3倍となり、前年同月から44%減少した。価格は743円/kgで、前月の16%安、前年同月の33%高であった。
消費地(東京)におけるするめいかの入荷先は、青森主体に北海道・岩手・宮城・石川等からであった。8月上中旬の生鮮するめいかの入荷量は前月の2.1倍、前年同月から3%増加した。価格は前月の25%安、前年同月の16%高であった。
太平洋側では下北半島から岩手県沿岸にかけての漁獲が上向いており、三陸周辺を中心に一定の水揚げが期待されるものの、日本海側の漁模様は依然として低調に推移するとみられる。生鮮物の東京への入荷量は横ばい、卸売価格は高値・横ばいで推移すると見込まれます。冷凍物は、入荷量は横ばい、卸売価格は高値・横ばいで推移すると見込まれます。
まあじは、まき網では常磐沖、静岡~高知県沖、山陰沖、九州対馬沖・西沖(五島沖)、九州西岸(長崎、鹿児島)等で漁獲された。山陰~九州を中心とした水揚げがみられたものの、低調に推移した。また、少量ではあるものの、三陸沿岸の定置網による漁獲もみられた。
8月上中旬の水揚量は230トンで前月から81%減少し、前年同月から83%減少した。価格は829円/kgで、前月の1.8倍、前年同月の2.4倍であった。
消費地(東京)におけるまあじの入荷先は、中あじは鳥取主体に宮城・千葉・長崎等、中小あじは千葉・三重、小・豆あじは三重主体に千葉・静岡からであった。8月上中旬の入荷量は前月から49%減少し、前年同月から48%減少した。価格は前月の1.5倍、前年同月の1.8倍であった。
今後も山陰~九州を中心とした水揚げが見込まれるものの、低調な漁模様が続くとみられ、東京への入荷量は横ばい、卸売価格は横ばいで推移すると見込まれます。
かつお近海竿釣り船の主漁場は、三陸~東北北部沖に形成された。7月まで続いたびんなが漁から、8月はかつお主体の漁に切り替わり、かつお中サイズ(2.5~3kg)主体に漁獲した。水揚げの主体となった気仙沼では、前月、前年同月を上回る水揚げとなった。
また、かつお・まぐろまき網漁の主漁場は、道東沖、三陸沖、東海地方沖等に形成された。道東沖、三陸沖はかつお主体、東海地方沖はきはだ主体であった。気仙沼主体に水揚げされ、きはだ狙いの操業が増えたため8月の水揚量は前月を下回ったものの、前年同月の2.3倍と好調に推移した。
8月上中旬の生鮮かつおの水揚量は5,900トンで前月から17%減少し、前年同月の2.7倍であった。価格は372円/kgで、前月並み、前年同月の24%安であった。
消費地(東京)におけるかつおの入荷は、宮城主体に千葉・長崎等からであった。8月上中旬の入荷量は前月から23%減少し、前年同月の1.9倍であった。価格は前月並み、前年同月の31%安であった。
今後も東北海域ではかつお主体の漁獲が続き、気仙沼を中心に安定した水揚げが見込まれることから、東京への入荷量は横ばい、卸売価格は横ばいで推移すると見込まれます。
今期のさんま棒受網漁は、前年同様、漁船のトン数階層に関係なく8月10日に公海への出漁が解禁になった。8月13日に花咲港で小型船による初水揚げが行われ、15日には主力の大型船による水揚げが始まった。その後は花咲を主体に、釧路、厚岸、大船渡、気仙沼等で水揚げされた。各港合計で1日あたり数十~300トンの水揚げが続いたが、前年と比べて低調に推移した。主漁場は沖合の公海に形成され、前年と比べて南よりであった。魚体は80~140g主体で、前年よりも小さく痩せていた。
8月中旬までの水揚量は560トンで前年同月から47%減少し、価格は478円/kgで前年同月の40%安であった。
消費地(東京)におけるさんまの入荷は、北海道主体に岩手からであった。8月上中旬の入荷量は前月の3.1倍、前年同月から46%減少した。価格は前月の1.8倍、前年同月の1.7倍であった。
今後、漁期が進むにつれて東京への入荷量は増加し、卸売価格は弱含みで推移すると見込まれます。
(水産情報部)