5月における生鮮天然ブリ類(イナダ、ワラサを含む)の全国主要港水揚量(速報値:巻網中心)は前年同月比88%増の2457トンと増加した。東シナ海の大中型巻網漁が好調で、漁港別では最多の長崎が78%増の948トン、枕崎(鹿児島)が37倍の743トン、松浦(長崎)が22倍の245トンと伸長した。
一方で、高知や和歌山、三重といった太平洋沿岸地域の定置網漁は低調だった。定置網主体の各県の統計によると、徳島県は5月4~17日の水揚量が前年同期比58%減の4トン、三重県は同2~29日で57%減の10トンにとどまるなど海域によって二極化した。
その他、北陸の5月のブリ類水揚量は石川県が前年同月比3%減の261トン、富山県が20%減の77トンだった。両県の水揚げについては、産卵を終えたブリが北の海域に移動する途中で獲れたとみられる。
今後について北海道の噴火湾など北の海域でマイワシをはじめとした餌を食べて脂肪を蓄えた後、冬の寒ブリの時期に再度南下するとみられる。
(みなと新聞取材)