まいわしは、まき網では常磐沖、静岡~高知県沖、山陰沖、九州対馬沖、九州西岸(長崎、鹿児島)等で漁獲された。例年この時期の主力となる銚子の水揚量は500トンにとどまり、4月も低調に推移した。境港では前月に引き続き、まいわし主体に水揚げされ、1日あたり1,000トンを超える水揚げが8日間みられた。魚体は70~100g主体であった。また、定置網では三陸沿岸のほか、富山湾でもまとまった漁獲がみられた。
4月上中旬の主要港における水揚量(以下「4月上中旬の水揚量」という。)は15,000トンで、前月並み、前年同月から61%減少した。価格は100円/kgで、前月並み、前年同月の85%高であった。
消費地(東京)におけるまいわしの入荷先は、石川主体に富山・鳥取等からであった。4月上中旬の入荷量は前月から30%増加し、前年同月から55%増加した。価格は前月、前年同月並みであった。
三陸~常磐沖で北上群の漁獲が本格化するのは入梅の頃と予想される。今後、東京への入荷量は横ばい、卸売価格は横ばいで推移すると見込まれます。
さば類は、まき網では、静岡~高知沖、山陰沖、九州対馬沖・西沖(五島沖)・東シナ海中南部、九州西岸(長崎、鹿児島)等で漁獲された。対馬沖では、まあじ・さば類主体の漁獲がみられ、松浦を中心に水揚げされたものの、まあじの漁獲量が増加したこともあり、さば類の水揚量は前月を下回った。魚体は200g台主体であった。山陰沖では、まいわし主体の漁獲であったが、4月中旬以降はさば類の漁獲が増加し、境港では1,000トンを超える水揚げが2日間みられた。魚体は300~440g主体であった。また、少量ではあるものの、三陸の底曳網や定置網、富山湾の定置網による漁獲もみられた。
4月上中旬の水揚量は7,500トンで、前月から28%減少し、前年同月から6%増加した。価格は187円/kgで、前月の14%高、前年同月の47%高であった。
消費地(東京)におけるさば類の入荷先は、まさばは千葉主体に鳥取・長崎等から、ごまさばは千葉主体に静岡・高知等からであった。4月上中旬の入荷量は前月から18%増加し、前年同月から22%減少した。価格は前月の12%安、前年同月の16%高であった。
今後、産地の水揚げは低調に推移するとみられ、東京への入荷量は横ばい、産卵の盛期に入り身質が低下することから、卸売価格はやや弱含みで推移すると見込まれます。
小型いか釣船は、九州沖を中心に操業したものの、漁獲は極めて低調であった。また、この時期にまとまった水揚げがみられる富山湾の定置網においても、漁獲はみられたものの、低調に推移した。
4月上中旬の生鮮するめいかの水揚量は5トンで前月から64%減少し、前年同月から82%減少した。価格は698円/kgで、前月の24%安、前年同月の15%安であった。
消費地(東京)におけるするめいかの入荷先は、富山主体に石川・長崎等から、活物は静岡からであった。4月上中旬の生鮮するめいかの入荷量は前月から27%減少し、前年同月から32%減少した。価格は前月の5%高、前年同月の16%高であった。
例年、5月に入ると能登半島沖に漁場が形成され、小型サイズ主体に水揚げされるものの、全国的に水揚量は低調な状態が続くとみられ、生鮮物の東京への入荷量は少なく・横ばい、卸売価格は横ばいで推移すると見込まれます。冷凍物は、入荷量は横ばい、卸売価格は高値・横ばいで推移すると見込まれます。
まあじは、まき網では静岡~高知県沖、山陰沖、九州対馬沖・西沖(五島沖)・東シナ海中南部、九州西岸(長崎、鹿児島)等で漁獲された。山陰沖や東シナ海では、4月に入り、まあじの漁獲が増加し始め、境港や九州各地の水揚量は上向いた。対馬沖の魚体は、80gおよび180g主体であった。また、わずかではあるものの、三陸の底曳網、富山湾の定置網による漁獲がみられた。
4月上中旬の水揚量は2,900トンで前月の2.4倍、前年同月の1.8倍であった。価格は283円/kgで、前月の11%安、前年同月の16%安であった。
消費地(東京)におけるまあじの入荷先は、中あじは長崎主体に神奈川・三重・島根・高知・佐賀・福岡等、中小あじは高知主体に神奈川・高知等、小・豆あじは三重主体に神奈川・静岡等からであった。4月上中旬の入荷量は前月から27%増加し、前年同月から35%増加した。価格は前月並み、前年同月13%高であった。
今後、九州を中心に水揚量は徐々に増加するとみられ、東京への入荷量はやや増加し、卸売価格はやや弱含みで推移すると見込まれます。
かつお近海竿釣り船の主漁場は、前月に続き南西諸島周辺に形成された。下旬になると、伊豆諸島周辺にも漁場が形成された。全般的に、かつお極小・小サイズ主体の漁獲で、鹿児島主体に千葉県勝浦や御前崎に水揚げされた。
また、かつお・まぐろまき網漁は、4月下旬になり、伊豆諸島周辺でかつお主体にまとまった漁獲がみられ、銚子、千葉県勝浦主体に水揚げされた。
4月上中旬の生鮮かつおの水揚量は780トンで前月から35%増加、前年同月から15%減少した。価格は733円/kgで、前月の40%高、前年同月並みであった。
消費地(東京)におけるかつおの入荷は、愛媛主体に千葉・宮崎・鹿児島等からみられた。4月上中旬の入荷量は前月、前年同月の1.8倍であった。価格は前月の28%安、前年同月の31%安であった。
今後、産地の水揚量が増加すると予想され、東京の入荷量は増加し、卸売価格は弱含むと見込まれます。
(水産情報部)