全国主要港の3月の生鮮マイワシ水揚げ(速報値)は、前年同期に比べ58%少ない2万6412トンだった。水揚げの中心は巻網が主力の銚子(千葉)や境港(鳥取)だが、銚子は78%減の560トン止まり。
太平洋岸では昨年、8年近く大蛇行を続けていた黒潮が通常の形に戻るなど三陸・常磐の水温が低下。マイワシが好む水温だったからか、銚子周辺に長期間漁場が形成された。
だが、銚子は1月以降急失速。海況だけの影響とは考えにくく、資源量の減少が考えられる。水産研究・教育機構は昨年末、太平洋の巻網漁場への1~6月の魚群来遊が「前年を下回る」と予想。昨年生まれの群が多くなさそうで、3歳以上の群も少ないとみていた。
同機構推定でマイワシ太平洋系群の2024年の親魚量は270万トンと産卵量確保の目標143万トンを上回ったが、同年の漁獲はロシアの操業拡大(59万トン)などで138万トンと持続可能な水準の2倍を超えていた。
境港や長崎の水揚げは前年並み。両港で揚がる対馬暖流系群の親魚推定量は1983~91年に300万トン超、21世紀初頭2000~3000トン、2024年73万トン。
(みなと新聞取材)