全国主要港の2月(19日までの速報値)の生鮮マイワシ水揚量は、前年同期比32%少ない1万5394トン。前年同月比89%減だった1月ほどではないが減少が目立つ。水揚げの中心は巻網が主力の銚子(千葉)や境港(鳥取)となった。
太平洋岸では昨年、8年近く大蛇行を続けていた黒潮が通常の形に戻るなど三陸・常磐の水温が低下。マイワシが好む水温だったからか、銚子周辺に長期間漁場が形成された。
だが、2月の銚子は同45%減の6193トン。失速の原因はまだ分からない。ただ、水産研究・教育機構は昨年末時点で房総―道東の巻網漁場への1~6月の魚群来遊が「前年を下回る」と予想。昨年生まれの群が多くなさそうで、3歳以上の群も少ないなどとみていた。
同機構推定でマイワシ太平洋系群の2024年の親魚量は270万トンと産卵量確保の目標143万トンを上回ったが、同年の漁獲はロシアの操業拡大(59万トン)などで138万トンと持続可能な水準の2倍を超えていた。
境港や長崎など対馬暖流系の親魚は1983~91年に300万トン超、21世紀初頭2000~3000トン、24年73万トンと推定される。
(みなと新聞取材)