全国主要港の1月(22日までの速報値)の生鮮マイワシ水揚量は1499トン。巻網が主力の銚子(千葉)や境港(鳥取)が中心だが、1月全体で3万~5・2万トンあった過去4年間より遅れが目立つ。
太平洋岸では昨年、8年近く大蛇行を続けていた黒潮が通常の形に戻るなど三陸・常磐の水温が低下。銚子周辺に長期間漁場が形成され、通常夏~秋にある道東周辺への北上も遅れた。道東では9~10月のみ水揚げがまとまり、越冬に向け群れが南下した11月中旬以降再び銚子中心。年明けの悪化については、巻網関係団体から、漁場が見つからない、悪天候などの声がある。
なお、水産研究・教育機構推定でマイワシ太平洋系群の2024年の親魚量は270万トンと生物学上の目標143万トンを上回るが、同年の漁獲はロシアの操業拡大(59万トン)などで138万トンと持続可能な水準の2倍超。今後に注意がいる。
対馬暖流域で1月の水揚げ最多は292トンの境港で、133トンの長崎が次点。対馬暖流系の群は1983~91年に300万トンを超えた推定親魚量が21世紀初頭2000~3000トンに激減したが、24年は73万トンと回復傾向だ。
(みなと新聞取材)