まいわしは、まき網では常磐沖、銚子沖、愛知県沖、九州西岸(長崎、鹿児島)等で漁獲された。常磐~銚子沖ではまいわし主体の漁獲がみられ、魚体は35~60gであった。まき網による銚子の水揚量は3,300トン、石巻は970トンと前月を上回ったものの、前年同月を下回った。また、道東沖ではたもすくい網漁が行われたほか、三陸沿岸では定置網による漁獲がみられた。
12月上中旬の主要港における水揚量(以下「12月上中旬の水揚量」という。)は4,900トンで、前月から79%増加し、前年同月から85%減少した。価格は98円/kgで、前月の35%高、前年同月の32%高であった。
消費地(東京)におけるまいわしの入荷先は、北海道主体に千葉・愛知・三重等からであった。12月上中旬の入荷量は前月から42%増加し、前年同月から36%減少した。価格は前月の26%高、前年同月の17%高であった。
今後、まいわしの漁獲は常磐~銚子沖を中心に徐々に増加するとみられ、東京への入荷量はやや増加、卸売価格はやや弱含みで推移すると見込まれます。
さば類は、まき網では、常磐沖、銚子沖、静岡~高知沖、山陰沖、九州対馬沖・西沖(五島沖)、九州西岸(長崎、鹿児島)等で漁獲された。前月に引き続き、山陰沖や九州対馬沖ではまさば主体に漁獲された。九州各地では松浦を中心に前月を上回る水揚げがみられ、対馬沖の魚体は300~400g台主体であった。また、三陸沖では底曳網による漁獲がみられたほか、三陸沿岸や富山湾では定置網、伊豆諸島水域ではたもすくい網による漁獲がみられた。
12月上中旬の水揚量は11,500トンで、前月から52%増加し、前年同月から27%減少した。価格は325円/kgで、前月の15%高、前年同月の64%高であった。
消費地(東京)におけるさば類の入荷先は、まさばは宮城主体に神奈川・鳥取等から、ごまさばは宮城・千葉・静岡等からであった。12月上中旬の入荷量は前月から52%増加し、前年同月から27%減少した。価格は前月の15%高、前年同月の64%高であった。
今後、山陰沖や東シナ海ではさば類主体の漁獲が続くと予想され、東京への入荷量は横ばい、卸売価格は横ばいで推移すると見込まれます。
小型いか釣漁は、TAC超過による操業停止が続いているが、試験操業を実施している北海道では、少量ではあるものの水揚げがみられた。また、三陸各地では底曳網や定置網による水揚げがみられた。沖合底曳網のTAC増枠に伴い、石巻では12月8日から沖合底曳網によるするめいかの水揚げが約1か月ぶりに再開された。
一方、中型いか釣り船(船凍)によるするめいか漁は、前月に引き続き青森県沖で操業が行われた。年末に向けて、20日頃から操業を切り上げ、函館、八戸、酒田、小木の各港へ水揚げした。
12月上中旬の生鮮するめいかの水揚量は880トンで前月から45%増加し、前年同月の4.9倍であった。価格は1,163円/kgで、前月、前年同月並みであった。
消費地(東京)におけるするめいかの入荷先は、岩手主体に北海道・青森・宮城等、活物は千葉・静岡・三重であった。12月上中旬の生鮮するめいかの入荷量は前月から15%増加し、前年同月の2.5倍であった。価格は前月の3%安、前年同月の18%安であった。
全国的に産地の水揚量は低調に推移すると予想され、生鮮物の東京への入荷量はやや減少、卸売価格はやや強含みで推移すると見込まれます。冷凍物は、入荷量は横ばい、卸売価格は高値・横ばいで推移すると見込まれます。
まあじは、まき網では常磐沖、銚子沖、三重~高知県沖、山陰沖、九州対馬沖・西沖(五島沖)、九州西岸(長崎、鹿児島)等で漁獲された。前月に引き続き、山陰や九州を中心とした漁獲がみられた。また、前月に引き続き、少量ではあるものの、三陸の底曳網と定置網による漁獲がみられた。
12月上中旬の水揚量は2,100トンで前月から15%減少し、前年同月から37%減少した。価格は276円/kgで、前月並み、前年同月の22%高であった。
消費地(東京)におけるまあじの入荷先は、中あじは宮城・千葉・富山・鳥取・島根・高知・長崎等、中小あじは 宮城・神奈川・新潟・三重・鹿児島等、小・豆あじは宮城・三重・高知等からであった。12月上中旬の入荷量は前月並み、前年同月から15%減少した。価格は前月並み、前年同月の22%高であった。
今後も山陰や九州を中心に水揚げされるものの、引き続きさば類主体の漁獲となると予想され、東京への入荷量はやや減少し、卸売価格はやや強含みで推移すると見込まれます。
(水産情報部)