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2025年12月19日
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生鮮サンマ 8~11月漁6割増6万トン

12月は痩せた個体中心

8~11月の全国主要港の生鮮サンマ水揚量(速報値)は前年同期比62%増の6万196トンとなった。漁期開始の8月は公海域にサンマの適水温が出現してサンマが集まり、漁獲が進んだ。

9月以降は北海道・花咲南沖にも適水温が出現して漁場が持続した。前年より港から近い場所が漁場となり、多くの小型船が操業できた他、行き帰りの時間が前年よりかからず水揚量が増えた。今年の漁場の南下は前年より早く、三陸海域では10月中旬以降、常磐海域では同月下旬以降に安定して漁場ができた。

昨年の12月累計(21日まで)の水揚量は17トンだったが、今年12月1~9日は3456トンを記録。千葉県犬吠埼―福島県小名浜沖を主漁場に棒受網船が操業した。サイズは1尾当たり24~29センチ台、60~110グラム台が主体。漁獲物により60~70グラム台が多く混じった。漁期の終わりで成熟を始めた個体もあり、痩せている個体が多い。

6~7日夜は漁況が急激に悪くなり、多い船でも一晩10トン程度の漁獲にとどまった。魚群が犬吠埼よりも西に移動したと考えられる。7日夜の操業をもって多くの船が切り上げた。

(みなと新聞取材)

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