全国主要港における生鮮サバ類(マサバ、ゴマサバ含む)の10月水揚量(速報値)は前年同月比6%増の1万4518トンだった。平均キロ単価は68%高の223円。10月は西日本大中型巻網船団による長崎県対馬沖や同県五島西沖でのサバ漁が順調で、松浦(長崎県松浦市)、唐津(佐賀県唐津市)といった九州北部の主要港に安定的に水揚げされた。
松浦では10月、マサバを主体に4145トンを水揚げ。前年同月比で33%増えた。うち、マサバは73%増の3870トン。同港のマサバの10月平均キロ単価は1%安の131円だった。
唐津は前年同月比で15%増の812トンを水揚げした。うち、マサバは2・6倍の664トン。同港のマサバの10月平均キロ単価は60%高の276円だった。長崎(長崎市)では17%増の708トン、境港(鳥取県境港市)では75%増の328トンを水揚げした。
西日本大中型巻網船団は11月上旬、月夜間休漁期間。同船団によるサバ漁が9~10月と好調であったことから、すでに漁獲枠の残量を意識した操業になってきている。
(みなと新聞取材)