1~25日の全国主要港のスルメイカ水揚量(速報値)は前年同期比18%増の5540トンとなった。1月からの累計漁獲量は1万2831トンとなり、2024年累計の1万3020トンに迫る勢いだ。
9月1~25日の全国主要港の平均浜値は1~2割安のキロ615円となった。
今期のスルメイカ漁は漁獲地域に偏りがある。獲れているのは三陸―常磐沖のみで、日本海はほぼ獲れていない。三陸―常磐の沖合底引網と岩手―青森県下北半島の昼イカ釣は好調。8月後半からは道東でも昼イカ釣漁が始まったが、漁獲は伸び悩んでいるもようだ。
主要港別にみると、青森県八戸市は18%減の1878トンだった。1月~9月25日までの累計は3188トンで、前年1~9月累計の2748トンを上回った。同市役所農林水産部水産事務所は、漁獲のピークのシーズンは過ぎたとして今後の漁は下火になるとみる。
宮城県石巻市は20%増の1171トンを記録。岩手県宮古市は11%減の645トンとなった。
(みなと新聞取材)