8月における生鮮天然ブリ(イナダ、ワラサを含む)の巻網を中心とした全国主要港水揚量(速報値)は前年同月比44%増の3724トンと増えた。漁港別で銚子(千葉)が4・9倍の978トン、石巻(宮城)が5・7倍の228トンと伸長した。
同種における水揚げデータのカバー率は巻網を中心に4割程度。定置網は大部分が含まれていない。
境港(鳥取)が33%増の609トン、長崎が3・1倍の220トン。岩手では山田が3倍の239トン、普代が3・9倍の210トンと伸長した一方で、大船渡が12%減の300トンにとどまった。
8月は山陰沖の巻網で4~5キロのワラサ主体に、7~9キロのブリや1~2キロのハマチ、1キロ以下のツバスを漁獲し好調。太平洋側では犬吠埼―房総半島沖の巻網でワラサやイナダなどの漁獲が続いた。
三陸は定置網でイナダ主体に好調な漁獲が続き、八戸沖では巻網でイナダの漁獲もあった。今後については、冷水が強くなる10月以降にブリの南下が本格化するのではないか。
(みなと新聞取材)