8月1~26日の全国主要港の生鮮マアジ水揚量(速報値)は前年同期比39%減の2066トンだった。鳥取県境港や長崎県松浦など西日本が下回る一方、宮城県石巻は前年実績を超えた。
水揚げ日数は(前年と)ほぼ同様。巻網でマアジ以外に狙うサバ類とマイワシの水揚量も特に多いわけではなく、マアジが減少した要因は不明で、短期的なブレとも思われる。
主要港別に見ると、境港は33%減の730トンで、隠岐海峡―山陰西部で漁獲した巻網物を水揚げ。長崎は47%減の419トン、松浦は30%減の549トンとなり、対馬海域―九州西沖で漁獲した巻網物を水揚げした。
主要港の中で前年を上回った石巻は、93%増の170トンを記録した。宮城県水産技術総合センターによると、仙台湾周辺の大型定置網で1尾25~30センチ(200~400グラム)サイズを漁獲し、鮮魚出荷に仕向けられる。
海水温の上昇で沿岸に来遊した群れを漁獲した。宮城県は昨年1~12月合計で過去最高の1416トンを漁獲した。マアジの漁獲は11月ごろまで続き、今後の漁況に期待する。
(みなと新聞取材)