全国主要港における5月1~29日の生鮮マアジ水揚量(速報値)は前年同期比5%減の6426トンだった。昨年に月間で600トン以上あった千葉・銚子や鳥取・境港の水揚げがなかった。
水揚げは九州主要港が上位3港を占めた。1位の松浦(長崎)が4%増の2736トン、2位の長崎が3%減の1695トン。3位の唐津(佐賀)は2・7倍の1327トンに増えた。九州での水揚げについて、4月時点でサバ類が多かったが、5月に入りマアジ狙いの操業が増えた可能性がある。
サイズは1尾60~120グラムの1歳魚を中心に漁獲した。前年同期に2~3歳魚も混じったが、今期はほとんどない。主漁場は対馬海域で、漁法は大中巻網が中心だった。
今後については長期予報通りだろう。水産研究・教育機構は東シナ海の9月までの来遊量は沖合、沿岸とも前年・平年並みとの予想を発表済みだ。昨年6月の水揚量は長崎が2017トン、松浦が1957トン、唐津が1038トンだった。
(みなと新聞取材)