4月1~10日における生鮮天然ブリ(イナダ、ワラサを含む)の全国主要港水揚量(速報値)は前年同期比4割減の1352トンだった。最も水揚量が多い長崎が31%減の884トン、続く松浦(長崎)が71%減の218トンだった。
東シナ海の水温が前年・平年より低いため、ブリの産卵場への南下が遅れ、集群しにくかったのではないか。サイズは1尾5~10キロが主体。今後も産卵水域に漁場を形成するため、現在の状況が続く見込み。
定置網は例年通り、3月から三重や和歌山で漁獲が進んでいる。サイズは1尾6~7キロが主体。一方、両県ともに水揚量は前年を下回った。
各県によると、三重県の3月1日~4月4日の定置網水揚量は前年同期比7%減の231トン。和歌山県の2月28日~3月27日の定置網水揚量は85%減の62トンだった。和歌山は2月28日~3月20日の3週は前年同週の1割未満だったものの、3月21~27日の週に前年同週比17%減の50トンを水揚げした。
(みなと新聞取材)