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2025年04月22日
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生鮮釣カツオ 水揚量3割減750トン

3月、鹿児島中心

全国主要漁港における3月の生鮮釣カツオ水揚量は前年同月比32%減の750トン(速報値)だった。中型さお釣船は同月中旬から沖縄―南西諸島周辺が漁場で、鹿児島港への水揚げが増えた。

同月の主要港別の水揚量は、鹿児島が前年同月比31%減の463トン、千葉・房州勝浦は4・7倍の243トンだった。静岡・御前崎は中旬時点では10トンだったが、下旬にかけ33トンを水揚げし、前年同月の5トンを上回る43トンを記録した。

1~3月の累計水揚量は919トンと前年同期より半減した。日本近海に来遊するカツオが少ないように感じる。近年、この時期の漁場となる小笠原諸島南方や沖縄―南西諸島周辺の海面水温は、カツオが分布できる水温だったがまとまった漁獲が見られなかった。漁獲の減少は海況ではなく、カツオの来遊量自体が少ないことが影響していると予測する。

中型さお釣船の漁場は4月初旬現在、和歌山-静岡沖に移った。房州勝浦は3日までに69トンを水揚げした。千葉県水産総合研究センターは「3月まで勝浦へのまとまった水揚げは少なかったが、同月末からが本格化しつつある」と説明する。

(みなと新聞取材)

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