全国主要漁港の3月1~27日における生鮮サバ類(マサバ、ゴマサバ含む)の水揚量(速報値)は前年同期比7%減の1328トンだった。太平洋側で不漁だったが、日本海や東シナ海は昨年11月からの好調が続いた。
主漁場は東シナ海対馬沖と山陰で、巻網での漁獲が中心。漁獲サイズは対馬海域では小型の1歳魚主体で、大型の2歳魚が混じる。
漁港別では石巻(宮城)が90%減の47トン、長崎が14%減の688トンと減少。一方で、沼津(静岡)は4・3倍の391トン、小川(同)は7・3倍の174トンと伸長した。
生鮮サバ類として報告する漁港とは別に、生鮮マサバと生鮮ゴマサバを分けて報告する漁港もある。生鮮マサバの水揚量は56%増の5702トンと増加。漁港別で松浦(長崎)が82%増の3561トン、福岡が2・2倍の712トンと伸長した。唐津(佐賀)は35%増の683トン、境港は53%増の718トンと増えた。
生鮮ゴマサバは556トン(前年同期はゼロ)。漁港別で松浦が219トン、小川が143トン、枕崎(鹿児島)が93トンだった。
(みなと新聞取材)