3月1~19日の全国主要港の生鮮マアジ水揚量(速報値)は前年同期比76%減の514トンにとどまった。マアジの旬は春から夏にかけて。3月は巻網漁船はマアジをあまり狙わず、3月は対馬海域でマサバ漁が好調に続いていた。しけが多く、水揚げ日数が前年を下回ったことも影響した。
全国主要港の平均浜値は2~5割高のキロ398円となった。
主要港別に見ると、長崎は49%減の209トン、長崎県松浦は74%減の221トン、佐賀県唐津は27トン(前年同期は460トン)となった。主に大中型巻網船が対馬海域で漁獲したものを水揚げした。対馬海域ではサバ類が好調となり、マアジは狙わずサバの混獲と思われる。
マアジの魚体について、体長(尾叉長)は14~16センチ、体重40~60グラムの1歳魚に2歳魚以上が混じる。前月とほぼ同じだが、2歳魚以上の割合が減った。
今後の動向は、サバ類の水揚げ状況に左右されそうだ。サバ類の好漁が続けば、マアジはあまり狙わないのではないか。
(みなと新聞取材)