全国主要漁港における1~20日の生鮮マアジ水揚量は前年同期比1%減の1642トン(速報値)だった。主要水揚げ港のうち、長崎・松浦が3%増の528トン、鹿児島・枕崎が56%減の337トン、佐賀・唐津が約3・7倍の232トン、長崎が21%減の175トン。鳥取・境港は10日に280トンの水揚げがあり、前年同期の7トンを大きく上回った。
サイズ組成は(漁場が)同じ対馬でもさまざま。原因は不明だが、マサバも2月は時期によって大型と小型が主体の場合がある。マアジはマサバに混獲されるため、サバの大小に近いサイズのアジが大小獲れた可能性がある。
1月の生鮮マアジ水揚量は前年同月比41%減の1911トン。同月の海域別水揚量をみると、サバ類は日本海・東シナ海(九州)とも前年同月を上回り、マアジは下回った。マアジが低調だった要因は、サバ類狙いの操業だけでなく、来遊量(資源量)も少なかった可能性もある。
水産研究・教育機構は昨年末に公表した6月までの長期予報によると、マアジは「海域によって異なるが、全体として前年並み」。巻網では極めて低調であった前年を上回り、定置網、底引網では前年並みとしている。
(みなと新聞取材)