全国主要港における1月の生鮮マイワシ水揚量は前年同月比37%増の5万1534トンだった。漁港別に見ると、宮城県石巻や岩手県大船渡など三陸地区は前年をやや下回った一方、千葉県銚子や茨城県波崎は上回った。平均浜値は49%安のキロ52円となった。
昨年12月から太平洋北部ではマイワシが巻網で多獲された。この魚群が順調に南下して漁獲されたのではないか。例年12月はサバ類が漁獲の主体になる。
1月はマイワシの南下期となり、例年、三陸―常磐海域に漁場ができる。漁法は巻網が中心で、1尾16~18センチの2~4歳魚、40~45グラム前後が水揚げの主体となった。
水揚量を漁港別に見ると、銚子は30%増の2万3378トン、波崎は4・1倍の5540トンを記録した。石巻は27%減の3883トンだった。
水産研究・教育機構は昨年末、長期予報を発表した。1~6月の来遊量について、房総以北は前年を下回り、相模湾以西は前年並みから上回る海域が多いとみる。
(みなと新聞取材)