12月1~18日における生鮮天然ブリ(イナダ、ワラサを含む)の全国主要港水揚量(速報値)は前年同期比73%減の399トンだった。漁港別で境港(鳥取)が92%減の47トン、長崎が17%減の48トン、大船渡(岩手)が53%減の59トンと減少。松浦(長崎)は2・9倍の92トンと増えた。
三陸は1~2キロのワカシ・イナダが獲れ、境港は1~2キロのハマチ主体で3~4キロのワラサも混じる。
なお、同種における水揚げデータのカバー率は巻網を中心に4割程度。主要漁場である北陸の定置網の大部分は含まれていない。
北陸各県の統計によると、1~10日における水揚量は富山が2・2倍の60トンと伸長した一方で、新潟県両津湾の定置網が92%減の1トンと激減した。同県は「佐渡沖の冷水の接岸が弱く、湾内に来遊しにくくなっている」と説明する。石川県は11月8日~12月7日の30日間で32%増の199トンと増えた。
今後について、ここ数年は好調な漁獲が続いたが、今期は0~1歳魚の加入が悪く今後の状況は不透明。
(みなと新聞取材)