今年1月から12月12日までの全国主要港の生鮮スルメイカ水揚量(速報値)は1万2769トンだった。過去最低水準となった前年累計(1万1607トン)は上回ったものの、依然として低水準が続く。
今期の生鮮スルメイカ漁模様については釣物が少なかった。7~8月は小型底引網物が、9~11月は休漁明けの沖合底引網物の漁獲が主体となった。
釣物より相場安の底引網物が主体となったことから、浜値は昨年比で約1割安いキロ820円となった。ただ、不漁が続く中で高値水準からの脱却は不透明な状況にある。
12月1~12日までの全国主要港の水揚量(速報値)は、前年同期比57%減の112トンだった。漁港別で見ると、青森県八戸が76%減の14トン、岩手県宮古が56%減の16トン、宮城県石巻が1%減の40トンとなった。
なお、今年1月~12月12日までの冷凍スルメイカ水揚量は919トンだった(2023年累計は1797トン)。スルメイカが不漁となる中、ムラサキイカの2航海操業を選択する船が増えたことなどが影響したもよう。
(みなと新聞取材)