全国主要漁港の1~21日における生鮮サバ類(マサバ、ゴマサバ含む)の水揚量は前年同期比28%増の1万3980トン(速報値)になった。水揚量が最も多い青森・八戸は38倍に当たる4172トンと大きく伸びた。
近年5年間の八戸における11月の水揚量は2019年の1万286トンから毎年減少が続き、23年に251トンまで落ちていた。今年は19年や20年(7120トン)並みに届くか注目される。
水揚量の増加について、八戸沖は漁場形成がされやすい環境にあった可能性が高い。八戸近海は津軽暖流が弱く、海水温が前年よりは低い水準だったことが一因と考えられる。また千葉・銚子ではほとんど獲れず、巻網船が八戸付近に集結した影響もある。
続く宮城・石巻も前年同期比66%増の2533トンと伸びた。三陸の漁法は底引網が中心だった。次いで多い長崎・松浦は38%増の2484トンだった。巻網船が対馬海域で漁獲。サイズは1~2歳の大型が主体だった。
(みなと新聞取材)