10月の生鮮釣カツオ水揚量は、前年同月比9・4%減の4447トンだった。主漁場は青森県のはるか沖と、比較的沿岸の宮城県気仙沼周辺。気仙沼の水揚量は7・9%増の3491トンで、全体の8割を占めた。
魚体は気仙沼周辺の1日物が3~4キロ台、青森県はるか沖の2~3日物は2~3キロ台だった。遠くの漁場は水温も下がり、2~3キロのカツオが南下回遊を始め、「戻りカツオ」になったとみられる。近海漁場は水温が高く、暖かいところに比較的多い大きめの3~4キロ台が混じって漁獲されたと考えらえる。
11月の累計水揚量は14日時点で1086トンに上り、気仙沼だけで1055トンとなっている。前年同月の水揚量は691トンのため、現時点で前年を大きく上回っている。
カツオの漁獲は減ってきている一方、沖にいる小さめのカツオが沿岸に寄り、南下する可能性があると指摘する。気仙沼前の漁場は、漁獲自体は少ないとしても、もう少し続く見込み。11月後半までは残る船が例年より多いと思われる。
(みなと新聞取材)