10月における生鮮天然ブリ(イナダ、ワラサを含む)の全国主要港水揚量(速報値)は前年同月比55%減の2189トンだった。
おさかなひろばでは、天然ブリにおける全国水揚量データのカバー率は巻網を中心に4割程度。現在の主要漁場である北海道の水揚量は含まれていない他、速報値のため一部漁港の数量がまだ反映されていない。
北海道以外では能登半島沖や山陰などの海域で漁獲する。漁港別では境港(鳥取)が33%減の554トン、松浦(長崎)が38%減の230トン、福岡が40%減の203トンと減少。銚子(千葉)は89%減の26トンだった。
一方で、石巻(宮城)は2・4倍の249トン、長崎は76%増の227トン、宮古(岩手)は2・8倍の109トンと伸びた。三陸の定置網は1キロ前後のワカシ・イナダが多く、長崎はブリが多い。
今後については、水温の低下で日本海の南下が本格化し、北海道から北陸と南下が進んで冬季に一番需要が出るので、これから漁獲が増えることを期待する。
(みなと新聞取材)