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2024年10月09日
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生鮮釣カツオ 9月水揚量43%増

北東北に暖水渦で漁場形成

9月の生鮮釣カツオ水揚量は前年同月比43%増の5600トンだった。宮城・気仙沼は2・7倍の4852トンで、全体の9割近くを占めた。岩手・大船渡は364トンで前年9月の67トンを大きく上回った。

9月は東北海域が漁場だったが、1日物が揚がる比較的近い漁場だけでなく、2日物とかになる遠い漁場もあった。気仙沼に集中した点については、東北北部海域(青森沖)に暖水渦ができ、黒潮続流によってコンスタントに南から暖水が供給され、南方から来遊するカツオが東北海域に北上しやすい海況にあり、渦の周辺が好漁場になるため、東北北部海域が漁場となることが多かったため。

夏から現在にかけて、道東のはるか沖まで20度以上の暖水が広がっている様子が見え、こういった海域にカツオが北上していることが十分に考えられる。

今後については、冷水と混合するような海域で豊富な餌を食べ、カツオも脂がのってきている時期で、道東はるか沖は今後水温が下がる見込みのため、カツオは南下を始めると思われる。東北の1日物が水揚げできるような海域にも来遊が期待できる。

(みなと新聞取材)

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