トピックス

2024年06月06日
トピックス一覧
最近の水産の話題はこれ! 随時更新
vol.1311 記事一覧

生鮮ヒラメ 石巻5月水揚げ1割増

水温上昇で早期に浅瀬移動か

全国主要港における5月1~30日の生鮮天然ヒラメの水揚量(速報値)は前年同期比7%増の187トンとなった。宮城県にある石巻や気仙沼、船越の各漁港の伸び幅が大きかった。石巻が10%増の65トン、気仙沼が3・8倍の11トン、船越が7・3倍の7トンに上った。同県では小型底引網や刺網などにより漁獲している。

水揚量が増えた背景には水温の上昇があるとみられる。主要な漁獲対象である太平洋北部系群の親魚が産卵のため浅瀬へ例年より早く、かつ北寄りに移動した。今季は例年に比べて黒潮系北上暖水の勢力が異常に強く、表面水温で平年差7~8度の高水温が続いた。

ただ、水揚量が最も多い福島・相馬原釜は19%減の80トンになった。漁法は底引網が主体だという。

今後について、6月も底引網と刺網による水揚げが続く見通し。7月以降は沖合底引網が禁漁期に入るため、水揚量は減少するとみられる。

なお、おさかなひろばの天然ヒラメ水揚量のカバー率は全国の年間水揚量の2~3割である。

(みなと新聞取材)

このページのトップへ
続きはこちらから