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2024年05月21日
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天然ブリ 長崎水揚げ3割増3000トン

4月 定置の石川96%減

4月におけるブリの水揚量は巻網では前年並みだった。4月の生鮮天然ブリ(イナダ、ワラサを含む)の全国主要港水揚量(速報値)は前年同月比1%増の5309トンとほぼ横ばい。なお、この数字には北陸などの定置網の水揚量は含まれていない。

4月の巻網の主漁場は東シナ海の西沖―中南部。水揚量は長崎が31%増の3066トン、松浦(長崎)が5%増の1542トンだった。6~10キロ級の大型サイズのブリでも産卵後の身質の低下に伴い、価格が下落した。鮮魚出荷は減少し、漬け魚加工向けなどが中心だろう。

定置網主体の各県の発表によると、石川県は4月5日~5月4日の30日間で前年同期比96%減の12トンと激減した。富山県は4月が前年同月比38%減の67トンと減少した。

北陸の定置網については、盛漁期は冬季で、春先に東シナ海まで下がり、産卵を終えて日本海北部や三陸沖を北上する。石川や富山の水揚げは北上途中の魚群の一部が入ったのだろう。

(みなと新聞取材)

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