全国主要港の4月の生鮮ビンナガ水揚量(速報値)は前年同月比27%増の1081トンとなった。和歌山・紀伊勝浦での水揚げが伸長した。全国主要港の平均キロ単価は25%安の415円だった。
主要港別では、紀伊勝浦は78%増の709トンを記録した。1日1隻当たりの水揚量が前年より多かった。4月は平均1本20キロ台が多かったもよう。昨年は1本10キロ台が多く、今年はサイズが大きい。その他、宮城・塩釜は4%増の161トン、千葉・銚子は27%減の143トンだった。
5月1~9日までの全国主要港の水揚量(速報値)は前年同期比49%減の140トン、平均キロ単価は前年同期比1割高の542円だった。
ビンナガの漁獲動向の予想は不明瞭であるが、今後はさお釣による水揚げがメインになる時期。さお釣でどれだけ漁獲されるかがポイント。さお釣での漁獲は1本10キロ以下の3歳魚とみられるが、今年はこの群れがあまり見えない。
(みなと新聞取材)