全国主要漁港における1月の生鮮マイワシ水揚量(速報値)は前年同月比9%増の3万7236トンだった。千葉県銚子を中心に宮城県石巻や気仙沼、岩手県大船渡など三陸-常磐沖でまとまった。
同月の水揚量を主要港別にみると、銚子が18%増の1万7978トン、石巻が22%増の5308トン、大船渡が15%減の2972トン、宮城県女川が31%減の2078トン、気仙沼が21%増の2055トンだった。岩手県の普代と山田でも前年1月を上回る水揚げがあり、普代が42%増の1202トン、山田が2・8倍の1201トンだった。
1月上旬と下旬に実施した調査では、巻網物のサイズ組成は16センチ前後の小型魚(1~3歳)が主体で、前年同期の19センチ(2~4歳)よりやや小型だった。漁場は例年通りだったが南下はやや遅れたと思われる。2月のサイズ組成は前年並みの大型が多い。
8日時点の水揚量は銚子が7571トン、大船渡が1120トン、石巻が981トン。茨城県波崎では1~2日にかけて1360トンを水揚げした。今後はマサバの漁獲低迷を受け、マイワシに漁獲努力量が向かうのではないだろうか。
(みなと新聞取材)