1月におけるブリの水揚量は巻網で減少した。1月の生鮮天然ブリ類(イナダ、ワラサを含む)の全国主要港水揚量(速報値)は前年同月比44%減の1191トンと減少した。
漁港別では巻網物が主体の境港(鳥取)が56%減の725トン、松浦(長崎)が97%減の2トンと減少した。境港や松浦では対馬沖で好漁だったマサバ漁が続きブリが減った。
定置網主体の北陸各県の発表によると、石川県が昨年12月29日~今年1月27日の30日間で前年同期比2・4倍の244トンと大幅に増加。富山県も1月が前年同月比2・2倍の274トンと伸長した。
新潟県の両津湾(佐渡市)の定置網は1月1~10日が前年同期比2%増の15トンだったものの、過去10年同期平均と比べると6割減。県は「昨年12月に続き全般的に低調で推移する」とした。
まとまって漁獲されているのはマイワシとブリくらいで、今後は産卵期に向けて南下が進む。
(みなと新聞取材)