全国主要漁港における1~17日の生鮮マイワシ水揚量(速報値)は前年同期比7%減の1万7125トンだった。前年よりやや少ないが、今年はしけが多い印象で、前年並みとみてよいのではないか。
全国主要漁港の平均浜値は前年同期比1割高の105円。世界的なフィッシュミール価格の動向や国内での加工向け需要の増加を反映し、近年、浜値は高値水準で推移している。
主要漁港別では、千葉県銚子で13%減の7238トンとなった。宮城県石巻は4%増の2494トンを記録。岩手県大船渡は5%減の1824トンだった。漁場はそれぞれ三陸-常磐で、漁法は巻網が主体。三陸では棒受網や定置網でも漁獲される。
水産研究・教育機構が昨年12月に発表したマイワシ太平洋系群の漁況予報では、房総―三陸海域、道東海域の来遊量は前年並みから前年を下回るとみる。
漁期・漁場について、巻網の漁場は1~5月は犬吠埼沖―常磐海域、5月下旬以降は三陸海域、6月下旬には道東海域に形成される。定置網では、仙台湾―三陸南部海域で期を通じて漁獲される。
(みなと新聞取材)