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2023年12月26日
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vol.1270 記事一覧

11月の近海カツオ竿釣り漁場と生鮮カツオの水揚状況について

1. 近海竿釣り船の漁場

11月の近海竿釣り船の主漁場は前月に引き続き東北沿岸だった(図1)。また、各竿釣り船の所属県(三重、高知、宮崎)に帰港する途中の船などが伊豆諸島周辺でも操業した。11月末には近海竿釣り船による房総~東北海域での操業はほぼ終了した。

2. 水揚量と価格

11月の全国の釣りによる生鮮カツオ水揚量は691トンであった(図2)。水揚港別の水揚量は、気仙沼港は169トン、勝浦港は135トン、鹿児島港は365トンで、気仙沼港と勝浦港は近海竿釣り船が終漁したため前月より減少したが、鹿児島では沿岸域で小型船が操業しているとみられ、安定した水揚げが続いた。11月の全国平均価格は711円/kgで、前年・過去5年平均より高かった。(図3)。

3. 今後の見通し

現在、近海竿釣り船は休漁中であり、来年2月ごろに出漁する見込みである。九州周辺では小型船の沿岸域での操業が続き、鹿児島港では年内は水揚げが続くとみられる。

(水産情報部)

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