全国主要漁港における12月1~14日のサバ類(マサバ・ゴマサバ含む)の水揚量は前年同期の半分近い7988トンとなった。日本海・東シナ海は前年同期以上の水準の水揚げがある傾向もみられたが、太平洋側が前年同期を下回った。
うち、太平洋側の最大の水揚げ港の千葉・銚子は前年同期の4割強に当たる1333トンだった。従来は冬季を中心に巻網漁による水揚げが多かったものの、2022年から続く海洋熱波の影響などで不漁になった。年報による前年12月の水揚量は4563トンと18~21年平均比で85%減だった。今年はさらに前年を下回るペースで推移している。
宮城・石巻は底引網が主体であり、海洋熱波の影響が銚子より少なかった。しかし巻網の水揚量が減少し、11月も12月上旬現在も不漁になった。同港における1~14日の水揚量は前年同期比77%減の1277トンになった。
今月中旬以降や来年1月も現状と同じ状況が続く見込みである。
(みなと新聞取材)