全国主要漁港における生鮮天然ブリ(イナダ・ワラサなど含む)の11月1~21日の水揚量(速報値)は前年同期比55%減の1704トンとなった。主な水揚げ港は鳥取・境港をはじめ、岩手の普代や久慈。
主要港別に見ると、1~21日の境港の水揚量は82%減の254トンで、巻網物が大半を占める。漁獲が上向き、10キロ以上の魚体も増えているが、巻網物の水揚げは現在ワラサ・ブリ級が主体で、ハマチ・ツバス級の魚体も混じる。
1~21日の岩手県普代の水揚量は34%増の207トン、久慈の水揚量は2・3倍の145トンとなった。いずれも定置網物が主体となる。
今後について、日本海はこれから南下期に入り、北陸の定置網物や山陰の巻網物の水揚げが増える時期。また、三陸の定置網物はイナダやワカシなどの小型魚が主体となる見込み。
(みなと新聞取材)