全国主要漁港における1~26日の生鮮マイワシ水揚量(速報値)は前年同期比5%増の6万934トンだった。道東で巻網漁に取り組む北海道の釧路と広尾が84%を占める。釧路は11%増の3万4404トンだった一方、広尾は27%減の1万6684トン。サイズは1尾50~90グラムが中心だった。
道東物も水揚げする東北3港の青森・八戸と宮城・気仙沼、石巻を合わせると全体の9割弱となる。八戸が前年同期の2・2倍の2482トンとなった一方、石巻が7%減の633トン、気仙沼が83%減の190トンだった。
鳥取・境港は予想外の好漁で前年同期の26倍の4683トンだった。釧路と広尾に続く3番目に大きい水揚量。サイズは1尾20~30グラムの当歳魚が主体だった。
10月末に道東の巻網漁が終了する。例年11月は三陸各港や千葉・銚子でもほとんど漁獲がない。一方で10月の道東は北方四島付近から南下する群れが前年より遅れているとみられる。11月も群れの南下が遅れると考えれば、三陸で前年よりも少し獲れる可能性はある。
(みなと新聞取材)