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2023年10月19日
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生鮮釣カツオ 9月漁4割増

10月上旬は3.5倍

全国主要漁港における9月の生鮮一本釣カツオの水揚量は不漁だった前年を上回った。9月の全国の水揚量(速報値)は前年同月比40%増の3578トンだった。不漁の前年と比べれば多いが、過去5年平均と比較するとやや低調だった。

9月上旬~中旬は東北海域が振るわず、北海道沖まで探索されて伊豆諸島周辺も漁場に。同下旬からは東北海域も漁場となった。

漁港別の9月の水揚量は気仙沼(宮城)が25%増の1785トン、房州勝浦(千葉)が41%増の489トン、鹿児島が97%増の1148トンと増加した。東北海域の海水温が高く、9月中旬までは適水温や餌を求めて例年よりも北上。同下旬には東北海域の適水温帯に群れが南下し、東北海域に漁場ができた。

10月上旬(1~10日)の水揚量は前年同期比3・5倍の1622トンと増加。そのうち気仙沼が6・5倍の1348トンと伸長した。10月も順調な水揚げが予想されるが、一本釣に使う餌が全国的に少なく、出漁できず水揚げが伸びない可能性もある。

(みなと新聞取材)

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