9月の全国主要漁港における生鮮マアジの水揚量(速報値)は前年同月比83%増の5849トンだった。マアジの資源量は対馬暖流域が圧倒的に多い。水揚げ日数は前年とあまり変化がなかったため、来遊量が多かったことで水揚量が増加したのではないか。
九州西沖の今年9月の漁獲量は前年より多く、過去5年で平均並み。その上で9月の主漁場は例年九州西沖だが、今年は東シナ海中南部でも漁獲量が多かった。水揚げは東シナ海の巻網物が主体だった。
主要漁港別では、長崎・松浦が3倍の1631トン、長崎が2・1倍の1560トンを記録した。いずれも巻網物。九州西沖と東シナ海中南部のサイズはいずれも120~150グラムが主体。千葉・銚子は12・7倍の864トンだった。
9月のキロ当たりの平均浜値は19%安の269円となった。需給関係から見て水揚量が増えたため価格が下がったのではないか。
(みなと新聞取材)