8月1~23日の全国主要漁港における生鮮マアジの水揚量(速報値)は前年同期比95%増の2915トンと増加した。特に銚子(千葉)は1067トン(前年同期はゼロ)と伸長した。銚子は巻網が主漁法で、巻網は来遊してきた魚種を漁獲することから今月はマアジの来遊が多かったとみられるが、理由は不明。
8月の主漁場は対馬周辺海域で、巻網が漁獲する。水揚げサイズは対馬や九州西沖が体長19~20センチの1歳魚が中心。山陰沖は体長19~29センチの1~2歳魚に、体長15センチの0歳魚が混じる。今後については現在の1~2歳魚が若干成長し、0歳魚が徐々に増えてくるだろう。
漁港別の水揚量では境港(鳥取)が5・8倍の582トンと伸長した他、松浦(長崎)が55%増の695トン、唐津(佐賀)が3・9倍の112トンと増加。一方で、長崎は63%減の229トンと減少した。旬が続くのでマアジの好漁に期待したい。
キロ当たりの平均浜値は8月上旬(1~10日)が27%安の303円、同中旬(11~20日)が24%安の352円だった。
(みなと新聞取材)