トピックス

2023年08月18日
トピックス一覧
最近の水産の話題はこれ! 随時更新
vol.1223 記事一覧

生鮮釣カツオ 7月全国水揚量2倍超

来遊多く続漁に期待

全国主要漁港における生鮮釣カツオの7月水揚量は前年同月比2・1倍の8125トンだった。前年が不漁で極端に少なかったことや、今年7月は東北への来遊量が多かったことが数量増の主な要因である。北上したカツオが多く分布する黒潮続流が比較的陸に近いことで、漁場が陸近くになり、宮城・気仙沼などへの入港回数が増えたことも影響した。

主な水揚げ港別では、気仙沼が2・7倍の5461トン、千葉・房州勝浦が86%増の1670トン、鹿児島が33%増の887トン。気仙沼は1尾1・8~3キロ、房州勝浦は1尾1・4~2・2キロが主体で、いずれも前年より小型である。

8月1~7日の累計水揚量は前年同期比85%増の1491トンだった。来遊量が多いため、秋に向けて水揚げは安定する見込み。黒潮続流が引き続き北上する見通しのため、漁場は近場主体に形成される。1日ものの水揚げが継続するだろう。

また、現在東北に分布する群れが成長し、1尾3キロ台が増加する可能性がある。

(みなと新聞取材)

このページのトップへ
続きはこちらから