トピックス

2023年08月09日
トピックス一覧
最近の水産の話題はこれ! 随時更新
vol.1222 記事一覧

生鮮スルメイカ 1000トン大台遠く

7月水揚量486トン

7月の全国主要港の生鮮スルメイカ水揚量(速報値)は前年同月比82%減の486トンだった。過去最低水準となった昨年でも6月に1958トン、7月に2735トンを記録したが、今年はまだ1カ月あたりの水揚量が1000トンの大台に届かない。

平均浜値は58%高のキロ928円と高騰。日本近海のスルメイカ資源が過去最低水準と少ない中、外国船が東海・黄海で大量漁獲を続けることが影響している可能性もある。

主要港別では、石川県金沢は95%減の61トンだった。例年5~7月の盛漁期には1日100~150隻が発泡スチロール2万~3万箱を取り扱うが、今期は入港隻数が2分の1から3分の1。水揚げ箱数も例年の5~10%の500~1000箱と大不漁が続く。青森県三沢は70%減の55トン、岩手県大船渡は7%減の75トン。

水産研究・教育機構は8~12月の日本海のスルメイカ来遊量について、全体で前年と近年(2018~22年)平均を下回ると予測するなど、明るい兆しは見えづらい。

(みなと新聞取材)

このページのトップへ
続きはこちらから