全国主要漁港における6月の生鮮カツオ水揚量は前年同月比6%減の6612トンとなった。釣は44%減の3245トン。前年は6月初旬にビンナガ漁が終漁し、早めにカツオに切り替わったが、今年の6月はビンナガ漁が続いた。なお、2021年6月はカツオの来遊量が多かったため、22年同月並み水準だった。
一方、巻網は前年同月の3・4倍に当たる2864トンだった。巻網漁では数量が確保できる群れが必要で、今年はその群れが濃かったためであろう。
7月1~12日は巻網が前年同期の123トンから大幅に伸長し、2505トン。釣が前年同期比2割増の1619トンだった。釣はビンナガの終漁に伴い、カツオを狙う動きが活発化。東北・常磐沖と房総東沖が漁場。宮城・気仙沼での水揚げが前年同期から大幅に伸び、巻網が前年同期の83トンから1447トン。釣は2・1倍の939トンとなった。
今後はカツオ漁の操業が増え、年間では過去5年平均並み、あるいはやや上回る水準で着地するのではないだろうか。
(みなと新聞取材)