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2023年07月04日
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生鮮スルメイカ 水揚量65%減

6月1~27日、金沢失速

生鮮スルメイカの水揚げが振るわない。6月1~27日までの全国主要港の水揚量(速報値)は前年同期比65%減の559トンにとどまった。

平均浜値は2~4割高のキロ788円となった。不漁が長期間続いており、明らかな原料不足となっている。

スルメイカは例年、九州西方で生まれた秋季発生系群が日本海を北上し、5~6月に能登半島沖に小型イカ釣漁場が形成され、石川県金沢に水揚げされる。今期の操業隻数は例年の3分の1~2分の1にとどまる他、水揚箱数は例年の1割で大不漁となっている。同港への水揚量は86%減の129トンだった。

水産研究・教育機構が5月に発表した予報でも、5~7月の日本海のスルメイカ来遊量は前年および18~22年平均を下回る見込み。

青森県八戸は33%増の69トン、宮城県石巻は2倍の124トンを記録した。

三陸の沖底引網物や下北半島での釣物はそこそこ獲れている。沖底主体の八戸と石巻では7~8月の沖底の禁漁期間は漁獲はなくなるが、日本海主群の秋季発生系群より太平洋主群の冬季発生系群が期待できるのではないか。

(みなと新聞取材)

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