全国主要漁港における5月の生鮮ビンナガ水揚量は前年同月の2・1倍の7938トンだった。宮城・気仙沼での水揚げが4238トンと前年同月の0・3トンから大きく伸びて全体をけん引した。
近海の来遊量が増えたために水揚量が伸長した。今年の水揚量は平年と比べても、やや多い水準になった。宮城-茨城沖の漁場でさお釣により漁獲した。気仙沼漁協によると、1尾7キロサイズが主体だった。
その他、5月は千葉・房州勝浦が前年同月比43%減の1630トン、同・銚子が2・4倍に当たる931トンだった。
6月1~8日現在の全国主要漁港水揚量は前年同期の5・2倍に当たる1794トンだった。主力である気仙沼の水揚量は1349トン。5トンだった前年同期と比べ大幅な伸長が続いている。その他、房州勝浦が78%増の200トン、紀伊勝浦が36%減の103トンで続いた。
中旬からはカツオ漁に切り替わると見込まれる。紀伊勝浦では今後も着実に水揚げが積み重なるとみる。
(みなと新聞取材)