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2023年04月20日
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生鮮釣カツオ 3月水揚量14%減

極小主体で秋漁期待感

全国主要漁港における生鮮釣カツオの3月水揚量は前年同月比14%減の1655トンだった。上旬は千葉・房州勝浦への水揚げが多かった一方、中旬以降は南西諸島漁場から鹿児島への水揚げが増加した。

4月13日までの月間累計水揚量は703トン。漁場は南西諸島が中心だが、遠州灘や伊豆近海でも形成し、同時点の水揚量は房州勝浦の350トンが最多で、鹿児島が326トンと続く。

4月中旬時点のサイズ組成については極小が主体。昨年は特大サイズが主体で秋の戻りカツオの水揚げが少なかった。秋に東北へ北上する戻りカツオの代表的なルートとして、伊豆や小笠原があるが、今年は伊豆に極小サイズの群れが確認できることから、海況にもよるが、今年は秋の戻りカツオは期待できるのではないか。

4~5月の見通しについては、鹿児島と房州勝浦が水揚げの主体だが、徐々に房州勝浦にシフトするだろう。5月は南西諸島で近海さお釣船の漁場がほとんどなくなり、伊豆-房総に移る。西日本沿岸の小型船は鹿児島の水揚げが続く可能性もある。

(みなと新聞取材)

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